「エアウォレットのメリット・デメリットを知りたい」
「エアウォレットは使いやすいの?」
「実際に使っている人の意見を聞きたい」
エアウォレットは、銀行口座間のお金の移動が無料でできるアプリです。
振込手数料を気にしなくていいのがうれしい! ATMを探したり、行列に並んだり、銀行をハシゴしたりする必要もない。
回数制限もなく、何度お金を動かしてもずっと無料です。電子マネーとして支払いにも使えて、家族や友人への送金もできます。
とはいえ、デメリットや注意点もあります。
ぜひこちらの記事を参考にして、効果的に使ってみましょう!
エアウォレットとは、無料の送金アプリ
アプリ名 | エアウォレット |
---|---|
決済ブランド名 | COIN+(コインプラス) |
運営会社 | リクルートと三菱UFJ銀行の合弁会社 |
手数料 | 無料(チャージ、支払い、送金、出金、入会費、年会費) |
使えるお店の数 | 全国40万店舗以上 |
ポイント還元 | なし |
エアウォレットは、COIN+(コインプラス)という決済ブランド(※)を使って、チャージやキャッシュレス決済、送金、出金などができるスマホアプリです。
※決済ブランド・・・クレジットカードやデビットカード、スマホ決済で買いものできるサービスの名称。VISAやJCBなど。
エアウォレットもCOIN+(コインプラス)も、リクルートと三菱UFJ銀行の合弁会社が運営しています。
エアウォレットのアプリをダウンロードすれば、COIN+も自動で入っています。区別すると混乱するので、エアウォレットとCOIN+は同じものと考えるのがおすすめです。
エアウォレットのメリット5つ
エアウォレットの主なメリットは以下の5つ。
- 手数料が無料
- 銀行口座間のお金の移動が無料
- 家族や友人への送金が無料
- 大手銀行やネット銀行に対応
- 運営会社が大手なので安心
①手数料が無料
COIN+(コインプラス)へのチャージ、お店での支払い、家族などへの送金、登録した銀行口座への出金(※)といった、エアウォレット内のサービスはすべて無料です。
入会費や年会費もありません。
※出金・・・COIN+(コインプラス)にチャージしたお金を、登録している銀行口座へ送ること。
世の中に送金サービスはたくさんありますが、出金手数料をとられたり、回数制限があったりすることが普通です。その面、エアウォレットは完全無料で、回数無制限!
②銀行口座間のお金の移動が無料
自分の銀行口座から、自分の銀行口座へ、スマホひとつでお金の移動が簡単にできます。
銀行口座はあらかじめ登録しておく必要あり。
まず、自分の銀行口座からCOIN+(コインプラス)にチャージして、チャージしたお金を別の自分の銀行口座へ出金するという手順が必要です。
【A銀行口座からB銀行口座に移す手順】
A銀行口座からCOIN+(コインプラス)にチャージ → チャージしたお金をB銀行へ出金
私の場合、給与の口座(A銀行)と光熱費の口座(B銀行)を分けているんです。そのため、毎月A銀行のATMでお金をおろして、B銀行のATMに入金という作業が発生していました。これがスマホであっというまに済ませられるので、かなりの時短です。
しかも、出金は最短で当日という速さです。遅くとも翌営業日には完了しています。
出金申請のタイミング | 振込予定日 |
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平日の午前10時まで (土・日・祝日および12/31~1/3を除く) | 当日中(午後) |
上記以外 | 翌営業日中(午後) |
③家族や友人への送金が無料
自分のエアウォレットから、他人のエアウォレットへ送金が手軽にできます。
たとえば、こどもへの仕送りや友人との食事代の精算などに便利です。
送金方法は、自分の銀行口座からCOIN+(コインプラス)にチャージし、チャージした金額から送金するという流れです。
ただし、送金する相手もエアウォレットのアカウントを持っている必要があります。相手の携帯電話番号か、ユーザー番号を入力して送金しましょう。
また、相手とおなじ場所にいるのなら、相手のQRコードを読み取って送ることも可能です。
まだ相手がアカウントを持っていなくても、携帯番号だけで送金は可能です。その後、COIN+(コインプラス)のアカウントを新規登録してもらえば、先方に受け取ってもらえます。
④大手銀行やネット銀行に対応
2024年10月現在、エアウォレットに登録できる銀行は以下です。
登録できる銀行 | 足利銀行 阿波銀行 イオン銀行 愛媛銀行 大分銀行 関西みらい銀行 紀陽銀行 京都銀行 熊本銀行 群馬銀行 埼玉りそな銀行 佐賀銀行 滋賀銀行 四国銀行 七十七銀行 十八親和銀行 十六銀行 常陽銀行 住信SBIネット銀行 千葉銀行 鳥取銀行 八十二銀行 百五銀行 百十四銀行 広島銀行 福岡銀行 PayPay銀行 北洋銀行 北海道銀行 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行 宮崎銀行 武蔵野銀行 山形銀行 ゆうちょ銀行 横浜銀行 楽天銀行 りそな銀行 琉球銀行 |
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みずほ銀行、住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行、イオン銀行、楽天銀行など、大手銀行やネット銀行に対応しています。
ちょっとずつ登録できる銀行が増えているので、上のリストにない銀行も、いずれ対応してくれるかもしれません。
⑤運営会社が大手なので安心
エアウォレットを運営しているのは、日本を代表する大手企業「リクルート」と、日本の三大メガバンクのひとつ「三菱UFJ銀行」の合弁会社(※)です。
※合弁会社・・・複数の企業が共同で経営する会社。
仕事や美容、グルメ、住まい、結婚、旅行など、幅広く展開しているリクルートなら、エアウォレットの拡大にも期待できます。
エアウォレットのデメリット5つ
エアウォレットの主なデメリットは以下の5つ。
- 登録できる銀行が限られている
- エアウォレット(COIN+)を使えるお店が少ない
- 取り扱い上限額がある
- ポイント還元がない
- 現金チャージできるお店が少ない
①登録できる銀行が限られている
国内には500以上の銀行がありますが、エアウォレットに登録できるのは40行です(2024年10月時点)。
人によっては、普段使いしている銀行が含まれていないかもしれません。
少しずつ増えていっているので、今後に期待です。
個人的には、大手銀行1つとネット銀行1つ、ゆうちょ銀行で十分使えているので、不足は感じません。
②エアウォレット(COIN+)を使えるお店が少ない
エアウォレットを使えるお店の数は、全国40万店舗以上です(2024年10月時点)。
40万と言われてもピンとこない、あるいはけっこう大きな数字と感じるかもしれません。
業界トップクラスのPayPayの加盟店数が1,000万ヶ所以上なので(公式プレスリリースより)、まだまだ少ないことがわかります。
全国の無印良品やローソンで使えるのはうれしい(一部の店舗をのぞく)。
③取り扱い上限額がある
エアウォレットは回数無制限で利用できますが、金額に上限がある点には注意です。
上限 | 下限 | |
---|---|---|
COIN+残高 | 30万円 | なし |
支払い | 30万円/24時間あたり | なし |
チャージ | 30万円/24時間あたり | 1円/1回あたり |
銀行口座への出金 | 30万円/24時間あたり | 1円/1回あたり |
アカウント間の送金 | 30万円/24時間あたり | 1円/1回あたり |
たとえば、100万円を自分のA銀行口座からB銀行口座に移したい場合、4日に分けて出金を行う必要があります。
1日目:30万円
2日目:30万円
3日目:30万円
4日目:10万円
よほど大きな金額でなければ、上限30万でも十分に対応できます。
④ポイント還元がない
エアウォレット(COIN+)で支払ってもポイントはもらえません。「1円=1ポイント」のようなポイント還元はないわけです。
ただし、過去には以下のお得なキャンペーンが実施されていました。
・本人確認&1万円以上の出金で、2,000Pontaポイント(※)をプレゼント
・対象店舗でのエアウォレットの支払いで、Pontaポイントを20%還元
※Pontaポイント・・・全国の対象店舗やサービスで、貯めたり使ったりできるポイント。リクルート(ホットペッパー、じゃらん等)、JAL、ローソン、auなど。
運営側もエアウォレットのユーザーをもっと増やしたいはずなので、これからも定期的にキャンペーンを打ち出してくるでしょう。
⑤現金チャージできるお店が少ない
今のところ、店舗でエアウォレットにチャージする方法は「MUJI passport」(※)のみです。
※MUJI passport・・・無印良品のアプリで、お買い物するとポイント「MUJIマイル」がたまる。
しかも、店頭での現金チャージに対応しているのは、全国でも無印良品の2店舗しかありません(2024年10月時点)。
【現金チャージできるお店】
- 無印良品 板橋南町22
- 無印良品 グランツリー武蔵小杉
【現金チャージの方法】
- MUJI passportをダウンロード
- COIN+のIDでログイン
- 店頭のチャージ機にて、現金を投入してチャージ
現状、お店での現金チャージは想定されていないサービスと割り切ってしまいましょう。多くの方にとって、銀行口座からのチャージがメインとなるはずです。
エアウォレットの安全性は?
エアウォレットのセキュリティの取り組みを4つご紹介します。
- 常時モニタリング
- 情報セキュリティ部門による監視
- 2段階認証、暗証番号
- 補償制度
①常時モニタリング
専門チームが不正なログインや取引を常にモニタリングしています。
おかげで、被害を未然に防いだり、被害の拡大を抑えたりすることが可能です。
②情報セキュリティ部門による監視
サイバー攻撃に対し、情報セキュリティ部門が監視しています。
また、Recruit-CSIRT(リクルートのセキュリティ専門チーム)との連携によって、最新情報や被害防止策をアップデートしています。
③2段階認証、パスワード
エアウォレットの登録時、SMSによる2段階認証が必要です。
登録後はパスワードで利用します。
また、チャージや送金の際のパスワード入力なども徹底しています。
Face IDを設定するとパスワード入力が不要なので、はやくて便利です。
④補償制度
もし被害にあってしまっても、全額補償されるので安心です。
その際は、COIN+サポートデスクに申請しましょう。
申請はお問い合わせフォームからも可能です。
エアウォレットは運営側のセキュリティ対策がしっかりしています。ユーザー側もパスワードを盗まれないよう、フィッシングメールに気をつけるなどすれば、かなり安全と言えるでしょう。
類似サービス「ことら送金」と比較
エアウォレットとよく似たサービスに「ことら送金」があります。
銀行口座間のお金の移動や、家族などへの送金が無料で行えます。
エアウォレット | ことら送金 | |
---|---|---|
対応銀行数 | 40 | 293 |
送金金額の上限 | 30万円(24時間あたり) | 10万円(1件あたり) |
手数料 | 無料 | 無料 |
できること | ・支払い(COIN+) ・自分の銀行口座間の移動 ・アカウント間の送金(友人や家族への送金等) | ・支払い(対応アプリへ送金することで可能) ・自分の銀行口座間の移動 ・アカウント間の送金(友人や家族への送金等) ・税金・公金の納付 |
送金方法 | COIN+にチャージ後、送金 (COIN+に一度チャージしてから送金) | ことら送金対応のアプリに口座を登録後、送金 (銀行から銀行へ送金) |
送金に必要な相手の情報 | 携帯電話番号 or ユーザー番号 or QRコード or ニックネーム | 携帯電話番号 or メールアドレス |
送金にかかる時間 | 平日午前10時までなら当日中、それ以外は翌営業日中 | 24時間即時 |
主な特徴 | ・送金金額の上限が30万円 ・専用アプリがある(COIN+) ・楽天銀行やPayPay銀行など大手ネット銀行に対応 | ・送金が即時反映される ・対応している銀行が多い(地銀、信用金庫が豊富) ・送金時、登録しておいた携帯電話番号にメッセージを添えられる |
対応銀行の多さや、送金が即時反映される点がことら送金の魅力です。
注意点として、専用アプリがないため、ことら送金に対応している銀行等のアプリが必要です。Wallet+などのアプリ上で、ことら送金を利用する仕組みとなっています。
2024年10月現在、ことら送金が使えるアプリは以下。
・Wallet+
・SBI新生銀行アプリ
・京銀アプリ
・こいPay
・J-Coin Pay
・住信SBIネット銀行アプリ
・どうぎんアプリ
・西日本シティ銀行アプリ
・はまPay
・BankPay
・Payどん
・北陸銀行ポータルアプリ
・三井住友銀行アプリ
・みんなの銀行
・ゆうちょ通帳アプリ
・YOKA!Pay(熊本銀行)
・YOKA!Pay(十八親和銀行)
・YOKA!Pay(福岡銀行)
エアウォレットとことら送金、どちらもおすすめできます。
送金金額の上限は十分か、使いたい銀行に対応しているか、といった点をみながら、自分に合ったほうを選ぶといいでしょう。あるいは、両方とも登録するのもアリです。
エアウォレットの始め方5ステップ
エアウォレットは以下の5ステップで利用できます(本人確認申請までなら、所要時間は10分~15分程度)。
- アプリをダウンロード
- アカウント登録
- 口座登録と本人確認
- COIN+にチャージ
- 支払い、送金、出金
【事前に準備しておくもの】
- 銀行口座の情報
- 本人確認書類(免許証かマイナンバーカード)
本人確認の際、顔写真の撮影と、本人確認書類の撮影がありますので、行う場所には気をつけましょう。
①アプリをダウンロード
まず、お持ちのスマホでエアウォレットのアプリをダウンロードします。
iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playで検索してください。
②アカウント登録
アプリを起動したら、アカウントを作成します。
携帯電話番号を入力後、携帯電話に送信されたSMS認証コードを入力してください。
次に、パスワードの作成、カナ氏名の入力、サービス利用規約の確認、4桁の暗証番号の作成と進みます。
最後に、生体認証の利用有無のチェックを済ませたら完了です。
③口座登録と本人確認
アプリのトップ画面から「口座登録と本人確認」へ進んでください。
2つ目以降の口座登録は「設定・アカウント」→「口座設定」→「金融機関口座の追加」で行う。
利用者情報を入力してください。
すでにリクルートIDをお持ちの方は、連携すると利用者情報の入力を省略できます。
次に、サービス利用規約に同意したら、登録したい口座を登録します。
画面の指示にしたがって、その銀行のサイトに進み、新規登録を完了させてください。
本人確認では、エアウォレットのアプリの機能を使い、顔写真の撮影と、免許証など本人確認書類の撮影を行います。
すべて画面に指示が出るので、サクサクできますよ。
なお、本人確認における申請内容の確認には、エアウォレット側でしばらく時間がかかります。
公式サイトには当日~1週間とありますが、私の場合は1~2時間後に完了しました。
④COIN+にチャージ
送金や支払いなどするには、COIN+にチャージする必要があります。
アプリのトップ画面から、「チャージ」ボタンをタッチしてください。
チャージ金額を決め、チャージ元の口座を選択し、「チャージする」をタッチすれば完了です。
チャージ後は、COIN+の残高がトップ画面に表示されます。この残高の金額を、送金や支払いに使えます。
⑤支払い、送金、受け取り、出金
COIN+にチャージしたら、支払い、送金、受け取り、出金ができます。
・支払う・・・お店の人に、アプリ画面のQRコードかバーコードを読み取ってもらう。
・送金する・・・相手の携帯電話番号かユーザー番号を入力し、送金。相手のQRコードを読み取る方法もある。
・受け取る・・・携帯電話番号かユーザー番号を相手に伝え、送ってもらう。自身のQRコードを読み取ってもらう方法もある。
・出金する・・・COIN+残高の範囲内で出金する金額を入力し、出金先口座を選択。
ちなみに、「出金」はCOIN+からお金を出すという意味です。銀行からお金を出すわけではありません。
COIN+からお金を出し、出金先の銀行口座に振り込むということです。最初、私はこのあたりが混乱していました。
エアウォレットを使ってみた
私は主に以下の4つのパターンで、エアウォレットを活用しています。
- 給与用のA銀行口座から、光熱費用のB銀行口座へお金を移動
- A銀行口座から、投資用のC銀行口座へお金を移動
- A銀行口座から、貯蓄用のD銀行口座へお金を移動
- 妻との生活費のやりとり
エアウォレットを使い始めてからというもの、銀行のATMに行く回数が激減しました。
いちいち銀行に行かなくていいことで、こんなに気楽になれるとは思いませんでした。
もちろんネットバンキングを使えば、ATMに行く必要はないですが、手数料が気になりますしね。
エアォレットの口コミ
【まとめ】エアウォレットのメリット・デメリット
エアウォレットは、無料で回数制限もない送金アプリです。
メリットは、
- 手数料が無料
- 銀行口座間のお金の移動が無料
- 家族や友人への送金が無料
- 大手銀行やネット銀行に対応
- 運営会社が大手なので安心
デメリットは、
- 登録できる銀行が限られている
- エアウォレット(COIN+)を使えるお店が少ない
- 取り扱い上限額がある
- ポイント還元がない
- 現金チャージできるお店が少ない
銀行口座間のお金の移動のためにATMに行く、友だちとワリカンで食事する、仕送りする家族がいるなど、いろんな利用シーンがあります。
エアウォレットはアカウント登録でPontaポイントがもらえるキャンペーンなどをよくやっていますので、そのタイミングで登録するのもおすすめです。
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